この作業はアプリを使用する上で必須ではありません。ほとんどの場合不要です。距離の長い標高断面の作成時にジオイド高も取得する場合等、ジオイド高の取得を高速化する必要がある場合などに実施を検討してください。また、この機能はアプリのバージョン11.2以上で有効です。
本アプリは内臓GPSの測位により地点の緯度経度、高度を記録できますが、GPSが出力する高度は標高ではなく、地球を滑らかな球とみなした楕円体からの高度=楕円体高です。標高0mの位置は楕円体の表面とは異なっていてジオイド面といい、でこぼことした形をしています。標高はジオイド面からの高さなので、楕円体高から標高を求めるにはその地点のジオイド高が必要です(楕円体高ージオイド高=標高)。本アプリではジオイド高を計算する際に、その基準となる値を国土地理院のサーバーから取得しますが、サーバーへの負荷を避けるためアクセスを5秒に1回に制限しています。
このためジオイド高の取得には時間がかかりますが、多くの場合はサーバーへのアクセスはアプリ使用中にバックグラウンドで進むので、意識することはないと思います。しかし、長距離の標高断面作成時にジオイド高の取得を行う等をジオイド高データの取得が大量になり、相当な時間がかかるほか国土地理院サーバーへの負荷も大きくなります。そのような場合は、ジオイド・モデルのデータファイルを端末に導入し、そこからジオイド高データを取得した方が処理が速く、サーバーへの負荷も無くなるので望ましいです。
国土地理院が作成したジオイド・モデルのデータファイルをこのHPで配布することはできませんので、以下の手順で取得して下さい。
まず、以下の国土地理院の日本のジオイドについてのHPを開きます。
https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/grageo_geoidseika.html
このページの「提供方法」にある「基盤地図情報ダウンロードサービスサイト」にアクセスします。
そのページに移動したら「ダウンロード」にあるジオイドモデルの「ファイル選択へ」をクリックします。
「ジオイド・モデル「日本のジオイド2011」(Ver.2.1)の提供」のページが開いたら「ASCII形式のデータのダウンロード」にある「gsigeo2011_ver2_1_asc.zip [1,501KB]」をクリックします。
ログイン画面になるので、未登録であれば新規登録を押してID、パスワードをもらいログインするとzipファイルがダウンロードできます。
ダウンロードしたzipファイルを展開した中のprogramフォルダの中の「gsigeo2011_ver2_1.asc」がジオイド・モデルのデータファイルです。これを端末の本アプリのデータフォルダにある「cj」フォルダの中の「geoid_jpn」フォルダに入れます。「geoid_jpn」フォルダ内には数字の名前のサブフォルダがあると思いますが、サブフォルダではなく「geoid_jpn」フォルダに直接入れて下さい。以上でジオイド・モデルのデータファイルの導入は完了です。
「geoid_jpn」フォルダに「gsigeo2011_ver2_1.asc」がある場合は、国土地理院のサーバへはアクセスせず、このデータファイルからジオイド高データを得るようになります。