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設定

アプリの動作を設定します。

1.測位方法

 本アプリの測位方法を選択します。

 従来型測位ではGPSのみを使用して位置を測定します。

 新方式(融合型測位)ではGPSのほかWIFIやセンサー等の情報を総合して位置を推定します。

 両方の方法で同時にトラックを記録するオプションがありますので両者を比較して使用目的に合った方を選択して下さい。
googleは従来の測位方法を非推奨とし、新しい融合型測位方法を省電力、高精度であるとして推奨しています。このため、本アプリでもその測位方法に対応しました。しかし、必ずしも新しい方法が良いと言えないところがあります。
新しい測位方法にすると、googlemapアプリの測位結果とほぼ同じになり、最初の測位が速く、GPSが使えない地下街等でもある程度位置を把握できます。一方、ノイズのように測位位置が大きく振れることが多くなるほか、測位頻度(ログの記録点数)が多くなるようです。
私が試したところでは、野外で使用する場合はGPSのみを使用する従来型の測位の方が、好ましい記録結果になるように思います。ただ、使用する端末の機種によって結果が異なるかもしれません。

 なお、測位方法の変更の補足事項として以下があります。

・トラックの測位方法は記録開始時に決定されますので、記録中に測位方法を変更してもトラックの記録には反映されません。
・新しい測位方法で記録したトラックにはトラック名の最後にnが付きます。
・設定画面に測位変化検出下限設定とトラックログ設定がありますが。新しい測位方法では測位変化検出下限設定の「間隔」のみが有効です。その他の設定は従来型の測位方法を選択した場合に有効になります。
・ポイント記録については、どちらの測位方法を選択していてもGPSのみを使用する従来型の測位で行われます。

2.位置変化検出下限設定

 本アプリにおいて内蔵GPSが位置変化を検出する、時間間隔、移動距離の下限値を設定します。間隔、距離を広くすると、電力使用量が小さくなる可能性があります。(実施にはあまり変わらないようにも思われます。使用する端末の機種によるかもしれません。)なお、他のアプリにおけるGPSの動作には影響しません。

 また、ノーマルモードのトラックログの記録にもこの設定が適用されます。ただし、トラックログ開始時の設定で記録される仕様のため、ログ記録中にこの設定を変更しても記録中のトラックログには影響しません。トラックログの設定を変更したい場合は、一旦ログを停止し、設定変更後に再度トラックログを開始する必要があります。

 なお、測位方法が新方式の場合は間隔のみが有効で、距離は無視されます。

3.トラックログ設定

 トラックログの記録方法を設定します。この項目は測位方法が従来型測位の場合のみ有効で、新方式(融合型測位)の場合は無視されます。

・ノーマルモード・・・位置変化検出下限設定に従ってGPS測位し、測位結果を記録します。

・節電モード・・・設定した記録間隔でGPS測位し、それ以外ではGPSを停止することにより消費電力を低減します。機種により異なると思いますが、30秒間隔の場合ノーマルモードに比べて2~3割程度消費電力が小さくなるようです。

 設定間隔はデフォルトは30秒で任意に設定できます(下限は10秒)。位置変化検出下限設定については間隔を広げてもあまり節電効果はありませんが、こちらは間隔を大きくするとそれなりの節電効果が期待できます。

・スムージングモード・・・時間間隔下限1秒、移動距離下限1mの設定で測位を行い、10秒間毎の平均値を記録します。機種や測位条件によりますが10秒間に5~10回測位が行われるようです。複数測位結果の平均をとることにより測位誤差によるログの軌跡の振れを低減します。

4.トラックログ記録中は端末のスリープを無効にする

 オンにするとトラックログ記録中は端末がスリープしないようロックします。デフォルトでオンになっています。オフにすると端末がスリープに入った際にログが途切れる場合があります。

 ただし、端末によってはこの項目をオンにすると、逆にログが途切れる場合がありますので、その際はこの項目をオフにして下さい。

 なお、節電モード、スムージングモードに設定している場合は、この項目をオフにすると記録が途切れる可能性が高いと思われます。

 この項目はトラック記録の開始前に設定しておく必要があります。

5.トラックログを新方式・従来型の両方の測位方法で記録する

 1.の測位方法の設定にかかわらず、新方式と従来型の両方の測位方法でトラックログを記録します

 新方式のトラックログの名称の末尾にはnが付きます。

 この項目はトラック記録の開始前に設定しておく必要があります。

6.トラック記録時に電話電波強度を記録する

 オンにするとトラック記録時に電話電波強度を記録します。

 android9以上の端末では受信強度4~0、圏外の6段階で、8以下では圏内、圏外の別が記録されます。機種や省電力の設定によりうまく動作しない可能性があります。また、記録結果と実際に通話可能であるかが一致しない場合もあります。あくまでも目安としてご利用ください。記録した電波強度はトラックのエクスポート時にgpxファイルやポイント型のshapeファイル等に出力されます。

7.トラック記録時に電話電波強度を記録する

 オンにするとトラック記録時に記録した電話電波強度を地図画面に表示します。

8.標高値を1/1000m単位で記録・表示する

 オンにすると標高値を1/1000m単位(小数点以下4桁)単位で記録・表示します。

 通常のスマホでは標高値の測定誤差が数m~数10mあるのでオンにしても意味はありません。外付けの高精度GPS等を使用する場合のみ意味があります。

9.標高値についてジオイド高を引いた値を表示、エクスポートする

 標高値についてジオイド高を引いた値を表示、エクスポートするかどうかを指定します。GPSの標高の生の測定値は、地球をなめらかな楕円体と仮定してそこからの高さである「楕円体高」です。標高0mの位置からの高さが標高値ですが、標高0mの位置は楕円体の表面の位置とは異なり、その高さの差がジオイド高です。このためGPSが測定した「楕円体高」からその地点の「ジオイド高」を引いた高さが実際の「標高」になります。本アプリでは国土地理院のジオイドモデルによりジオイド高を計算します。このため、この機能は日本国内のみ有効です。

 この設定の有効・無効にかかわらず、ポイント、トラックの標高値はこれまでと同様にジオイド高を引く前の値で記録されます。表示、エクスポート時にのみこの設定が関与します。

 ジオイド高を引いていない場合、標高値に下線が表示されます。

 ポイント、トラックが含まれるジオイドモデルのセル4隅のジオイド高を国土地理院のAPIから取得し、国土地理院のジオイド高内挿計算と同じ方法で各測定点のジオイド高を計算します。このため、ジオイド高の取得にはネットワーク接続が必要です。また、国土地理院APIへの負荷を低減するためAPI参照を5秒に1回としているため、ジオイド高の取得にある程度時間がかかる場合があります。国土地理院APIから取得したジオイド高は端末に保存されますので、その後はそのジオイドモデルセル内ではネットワーク接続は不要です。

10.タイルキャッシュ設定

 取得済みの地理院タイルキャッシュについて、一定期間を過ぎたものについて再取得を行うかどうかを設定します。配信されている地理院タイルの内容は時々更新されますので、携帯電波の届かない場所で使用し、かつ極力電力消費量を減らしたい場合など以外はチェックを入れておくのがよいと思います。

11.PointNo.をリセット

 ポイントの記録で自動的に通し番号で振られるポイント番号を1に戻します。

12.緯線・経線の表示

 緯線・経線の表示の有無、表示密度を指定します。

13.緯度、経度を度:分:秒形式で表示する

 オンにすると緯度、経度を度:分:秒形式(136:27:8.23等)で表示します。オフにすると度十進数形式(136.452287等)で表示します。

14.1次メッシュを表示する

 地図中央を含む1次メッシュ(20万分の1地勢図の図郭相当)の範囲とメッシュコードを表示します。

 なお、表示される1次~3次メッシュはデフォルトではTokyo測地系ですが、下のメニューで世界測地系に変更することができます。

 また、このアプリで表示するTokyo測地系のメッシュ範囲は、Tokyoから世界測地系への変換に簡易式を用いているため、表示範囲と実際のメッシュの 範囲には数mの違いがあります。Tokyo測地系のメッシュ範囲を厳密に表示したい場合は、国土地理院の座標変換パラメータファイル等により世界測地系に変換されたシェープファイル等を使用してください。

15.2次メッシュを表示する

 地図中央を含む2次メッシュ(2万5千分の1地形図の図郭相当)の範囲とメッシュコードを表示します。

16.5倍(5km)メッシュを表示する

 地図中央を含む5倍メッシュ(3次メッシュの縦横5倍のメッシュ。約5km四方。)の範囲とメッシュコードを表示します。メッシュコードはLocality Index方式のものも表示します。

17.3次メッシュを表示する

 地図中央を含む3次メッシュ(約1km四方。)の範囲とメッシュコードを表示します。

18.世界測地系の地域メッシュを使用する

 上記の地域メッシュ(1次~3次メッシュ)について、世界測地系のメッシュ範囲を表示します。チェックがオフの場合は、日本測地系(tokyo)の地域メッシュが表示されます(アプリのデフォルトはオフになっています)。

19.入力データのラベルを表示する

 入力データ表示時にラベルを表示します。

20.交通状況を表示する

 交通状況をインターネットから取得して表示します。

21.地図タイルの透明色を有効にする

 地理院タイルと地図タイルの透明色を有効にします。無効にすると、透明色は白色として扱われます。WMSの表示内容については、この設定は影響しません。

22.+1ズームレベルの地理院タイルを表示する

 地理院タイル表示時に、地図のズーム(縮尺)レベルより1レベル上のタイルを表示します。(例:地図表示のズームレベルが15の際、ズームレベル16のタイルを表示します。)当該ズームレベルより、より詳細な地図タイルが表示されるため、通常よりも詳しい地図が表示されます。しかし、画面解像度が低い端末ではかえって地図が見にくくなったりする場合があるほか、一度に画面に表示される地図タイル数が約4倍になるため、動作が遅くなったり、電力消費量が増える可能性があります。使用する端末の画面解像度や処理能力等に合わせてご使用下さい。

23.標高タイル表示時にズームレベル15のタイルも使用する

 標高タイルデータは、ズームレベル0~14において10mメッシュに基づくデータが全国を網羅して提供されています。そのほか、より詳細な5mメッシュに基づくデータがズームレベル15において提供されていますが、提供されている地域は限定されています。ズームレベル15の標高タイルが提供されている範囲は、以下の国土地理院のHPで確認できます。

クリックしてdemapi.pdfにアクセス

 本アプリではデフォルトではズームレベル0~14の標高タイルを用いて画像を表示し、それ以上のズームレベルではズームレベル14の標高タイルで作成した画像が拡大表示されます。

 この項目にチェックをいれると、ズームレベル15以上の表示にした場合、ズームレベル15の標高タイルが提供されている場所では、そのタイルから作成したより詳細な画像が表示できますが、ズームレベル15の標高タイルが提供されていない場所ではズームレベル15以上にすると画像が表示されなくなります。

24.標高タイル画像をpng形式で保存する

 標高タイル画像を表示する際、標高タイルから作成された画像データは、FieldMapフォルダ内のtilesフォルダに、demtileフォルダが作成され、画像の種類毎にその中のサブフォルダに保存されます。

 画像データの形式は設定はデフォルトではjpg画像ですが、この設定でpng画像に変更することが出来ます。png形式は可逆圧縮であるためjpg形式より若干きれいですが、ファイルサイズがかなり大きくなります。

25.トラック毎に色を変える

 記録したトラックをそれぞれ別の色で表示します。オフにすると全てのトラックがピンク色で表示されます。

26.コンパスを表示する

 地図上にコンパスを表示します。

27.検索ボタンを表示する

 地図上に検索ボタンを表示します。

28.向いている方向の延長線と方位角の表示切り替えボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと内蔵GPSが位置を把握している場合、端末が向いている方向の延長線と方位角を表示します。方向の延長線は、地図上の目標地点に延長線を合わせることにより、現在地から目標地点への方向を調べることなどに使用できます。

29.住所ボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと地図中央の住所をgoogleのサーバーからネット取得して表示します。

30.標高ボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと地図中央の標高値を地理院サーバーからネット取得して表示します。地理院標高タイルを使用している場合は、タイルがキャッシュされている場所は、ネット接続していなくても表示できます。

31.地理院標高値の取得に標高APIを使用する

 地理院標高値を取得する際、標高タイルの代わりに標高APIを使用します。標高APIを使用すると、標高タイルより若干確からしい標高値が得られますが、取得する度にネット接続を行うため地理院サーバーへの負荷が大きくなるので、通常は使用しないで下さい。

32.座標ボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと地図中央の緯度経度座標を表示します。

33.GPSの状態を表示する

 地図上にGPSの状態を表示します。表示内容はGPSの測位に有効な衛星の補足数です。補足状態によって表示の色が変わります。

34.出力データボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと出力データの表示(通常表示)・表示(トラック軌跡状の通過時刻表示)・非表示が切り替わります。

35.入力データボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと入力データの表示が通常表示→ラベル非表示→ポリンゴン輪郭表示→非表示と切り替わります。

36.WMSボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すとWMSの表示・半透過表示・非表示が切り替わります。

37.Tileボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと地図タイルの表示・半透過表示・非表示が切り替わります。

38.写真ボタンを表示する

 地図上に同ボタンを表示します。ボタンを押すと写真の表示が「写真表示」→「点表示」→「非表示」と切り替わります。

39.スケールを表示する

 地図上にスケールを表示します。

40.起動時に前回終了時の入力データ、WMS、WMTSの選択状態を復元する

 オンにすると、起動時に前回終了時の入力データ等の選択状態を復元するかを尋ねるダイアログが表示されます。

41.トラックの太さ

記録したトラックを表示する太さを指定します。

42.現在地を示すマーカー表示

 現在地を示すマーカーの大きさ、色相を調整します。

また、「画像を使用」にチェックを入れるとimgフォルダに入れたpng画像をマーカーとして指定できます。「画像を使用」にチェックを入れてその右に表示されるボタンを押すと、シンボル選択画面になります。

 画像のサイズは端末にもよりますが100~200ピクセル位が適当です。画像のサンプルはダウンロードページでダウンロードできます。

43.トラック表示・エクスポート時の測位精度処理

 トラックデータについて、測位誤差の大きい記録点を表示・エクスポートするかどうかを設定します。測位精度が低く、トラックの線から大きく跳ねている点等を除外することが出来ます。

44.地図表示方向

 地図の表示方向を設定します。「前方を上に」を選んだ場合は、端末の向きが変わる度に地図画面の書き換えが行われるため、処理負荷が高くなり、動作が遅くなる場合があります。また、電力消費量も増える可能性があります。

45.トラック軌跡上の通過時刻表示

 トラック軌跡上の通過時刻を表示する地点は、一定時間間隔(デフォルトでは30分)毎の通過位置になります。その時間間隔を設定します。

46.地物選択モード設定

 地物選択モード中にポイントやラインの地物をクリックした際、クリックした点と地物がずれていてもクリックしたとみなす許容値をピクセル数で指定します。デフォルトは30です。画面解像度が高い端末で、クリックしても狙ったポイントやラインの地物になかなか当たらない場合により大きな数字に変更等、必要に応じて調整して下さい。

47.世界測地系への変換に簡易式を使用する

 本アプリでは世界測地系への変換にGIS等で一般的な計算式を使用しますが、オンにすると簡易式で計算します。若干処理速度が速くなりますが、ほとんど体感できないと思うので、通常はオフにしてください。

48.デフォルト検索項目

 検索ボタンをクリックした際の検索項目を指定します。

 デフォルト以外の項目の検索は、検索ボタンの長押しで選択できます。

49.データ通信を停止する

 オンにすると、地理院タイル、WMS、地図タイルの取得通信を停止します。キャッシュされているタイル等は表示されますが、未取得のタイル等は表示されなくなります。現場で電池を温存したい場合など、消費電力を減らしたい場合に使用して下さい。なお、オンにしてもgoogle mapの通信は停止できません。

50.横向き画面で使用する

 画面を表示を横向きに変更します。

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