産業技術総合研究所さんが「20万分の1日本シームレス地質図」の地図タイルをWMTS配信しているサービスを利用して、地図上に地質図を表示する方法を説明します。
利用にあたっては「20万分の1日本シームレス地質図」ホームページにある「ご利用にあたって」と、「日本シームレス地質図WMTS配信サービス仕様」ホームページにある「利用条件」を読んで、その内容に従ってください。
1.地質図の種類を選ぶ
「日本シームレス地質図WMTS配信サービス」では、基本版と詳細版の2種類の地質図が提供されています。ここでは、詳細版を 表示する方法を説明します。
2.地図タイル設定を作成する
(1)メニューの「地図タイル」の「地図タイル設定の新規作成」を選択します。
(2)”地図タイルサイトのURLを入力してください”の画面で以下を入力してOkボタンを押します。
https://gbank.gsj.jp/seamless/tilemap/detailed/glfn
(3)”クエリパラメータが必要な場合は入力してください”の画面では何も入力せずに、okボタンを押します。(クエリパラメータとして ?size=512 または ?size=1024 を入力すると、取得される地図タイルのサイズ(ピクセル数)が、デフォルトの256から、512または1024になりより高精細な表示になります。ただし、その代わりにタイルの取得及び画面表示が遅くなります。なお、後でこの設定を変更した場合は、(7)の手順でキャッシュホルダを変更するか、キャッシュを削除してください。キャッシュが残っていると、変更が反映されません。)
(4)”タイル画像の形式を指定してください”の画面で「png」が選択された状態でokボタンを押します。
(5)”タイルの起点を指定してください”の画面で「北西」が選択された状態でokボタンを押します。
(6)”タイルのディレクトリ構造を指定してください”の画面で「/z/y/x」を選択してokボタンを押します。(他のWMTSサイトによくある「/z/x/y」ではないので、注意してください。)
(7)”キャッシュフォルダ名を入力してください”の画面が表示されるので、適当なフォルダ名を入力します。(tilesフォルダの中に、その名前のフォルダが自動作成されます。フォルダ名は他のWMTS設定とかぶらなければ、何でも良いです。例としては gbank など)
(8)”地図タイルの最小ズームレベルを入力してください”の画面が表示されるので、デフォルトの5のままOkボタンを押します。
(9)”地図タイルの最大ズームレベルを入力してください”の画面が表示されるので、デフォルトの21を数字の13に修正してOkボタンを押します。
(10)”ズームレベルオフセットの数値を入力してください”の画面が表示されるので、デフォルトの0のままOkボタンを押します。(画面解像度の高い端末では1にしたほうがきれいに表示される場合があります。地図タイル設定は後で編集できるので、試してみてください。)
(8)”設定ファイル名を入力してください”の画面が表示されるので、適当な名前(gbank[シームレス地質図] など)をつけてOkボタンを押します。
以上で、設定ファイルの作成は終わりです。
なお、「日本シームレス地質図WMTS配信サービス」の地図タイルには透明色が使われているため、メニューの「その他」>「設定」で「地図タイルの透明色を有効にする」にチェックを入れておく、海域等の地質データがない場所が白く塗りつぶされなくなります。
3.地質図を表示する
(1)メニューの「地図タイル」を選択します。
(2)”表示する地図タイルの選択”メニューが表示されたら、2.で作成した地図タイル設定を選択します。
(3)以上でWMTSサーバーと通信を行い、地図上に地質図を表示します。