本アプリではCADファイルをそのまま表示することはできませんが、GISソフト等でShapeFileやGeoPackageファイルに変換すれば、表示することができます。
また、CADデータはデータ量が非常に大きい場合(河川や道路1本分等)があり、アプリで読み込めはするが実用的な速度では動かないことがあります。そのような場合でも、GIS上で地図タイルにすることで実用的な動作でCADデータを表示させることができます。
1.CADファイルをShapeFile等に変換する
QGISの場合、CADデータはdxf形式のファイルを開くことができます。QGISで開けないdxfやdwg形式のCADファイルはフリーソフトの「ODA File Converter」を使用すれば、QGIで開けるdxfファイルに変換することができます。
また、 SXFやP21形式ファイルの場合は、国土地理院が公開している「公共測量ビューア・コンバータ」でshapeFileに変換することができます。https://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/sien/pindex.html
CADデータには多数のレイヤが入っていますので、必要なレイヤを選択して、(できればGIS上で1つのShapeFileにまとめて)適当な名前のフォルダに入れ、そのフォルダをFieldStudyMapのinputフォルダに入れます。
2.CADデータを地図タイルにする
サイズが大きいCADデータの場合は、QGIS2+QMetaTilesプラグインで地図タイルに変換します。
まず、1.の手順でCADデータをQGISに読み込めるようにし、QGIS上で線の太さや色等を調整します。
前ページ「オリジナルの地図タイルを作成する」に示した要領で、QMetaTilesプラグインで地図タイルを作成し、tilesフォルダにいれて表示させます。
なお、Tiff画像等から作成する場合とは異なり、CADやShapeFile等のベクトルデータから作成する場合はズームレベルに応じた精細さでタイル画像を生成してくれるので、最大ズームレベル18ぐらいで作成した方がきれいに表示されるので良いと思います。(ただし、時間はかかります。)